SST普及協会 第20回学術集会 in 大阪 主催:一般社団法人 SST普及協会 共催:SST普及協会 近畿支部

ご挨拶

来る11月27日~28日の2日間にわたって、SST普及協会第20回学術集会を千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)にて開催いたします。
1995年にSST普及協会が設立され、今年1月には一般社団法人となりました。協会の二大行事のひとつである学術集会も第20回という節目を迎え、この機会に大阪で開催させて頂くことを大変光栄に感じております。
本大会のテーマは、『LINK!~SSTからつながる 人の輪 技術の輪』です。
SSTは認知行動療法の理論の応用した心理社会的治療のひとつですが、精神医療の領域では統合失調症のみならず、感情障害、依存症、発達障害など、様々な病態に適用されています。さらに医療の分野だけでなく、教育、司法、勤労者のメンタルヘルス等の幅広い分野で活用されています。このような広がりの中で、SSTを実践されている皆さんがお互いにつながり合えるような大会になればと考えています。

プログラムとしては、協会副会長の皿田洋子先生の講演や西園昌久先生・安西信雄先生の対談、そしてシンポジウムでは「統合失調症の早期介入―普及協会と関連諸団体との連携を視野に入れて」というテーマで、SSTとその周辺技術の連携を模索します。
特別講演として、最近とても注目されている高齢者ケアメソッド「ユマニチュード」のわが国の第一人者である本田美和子先生(国立病院機構東京医療センター)をお招きしました。ユマニチュードは知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づいたケアの技法ですが、その中核となる4つの柱(見る・話す・触れる・立つ)は、SSTのリーダーが備えるべき基本技術と多くの点で共通しています。ユマニチュードを通じてSSTの基本を見直すよい機会になることを願っています。

秋の深まる季節に、大阪でたくさんの人の輪ができることを期待し、SST普及協会近畿支部を中心に準備を進めております。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

大 会 長  籠本孝雄 (大阪府立精神医療センター)
実行委員長  岩坂英巳 (奈良教育大学・SST普及協会近畿支部長)